今回は昼寝が身体に与える影響について書いていきたいと思います。
一般的にもよく言われている「食べてすぐ寝ると本当に太るのか?」についても検証してみましたので、併せてご覧になっていただければと思います。
この記事の目次
昼寝のいいところ
皆さんは昼寝について、どんな印象をお持ちでしょうか?
昼寝をすると頭がスッキリする、頭の中が整理されるなど、経験されている方も多いと思います。
そして近年では、昼寝をすることによって認知症のリスクを減らしてくれる、といった研究結果も報告されているんですよ。
実は昼寝には脳だけでなく、身体にもプラスに働いてくれるということが分かっています。
しかも続けることによって、なんと痩せやすい体質にもなっていくんですよ。
ダイエットにも一役かってくれそうな昼寝ですが、でも、実際に昼寝をすると身体がだる重くなるとの声も聞きます。
経験したことがある方も多いかもしれませんね。
ここからはそんな昼寝について、もう少し深掘りしていってみたいと思います。
昼寝で痩せやすい体質になるメカニズム
では、昼寝をすることによって、なぜ痩せやすい体質になるのか?そのメカニズムに迫っていきたいと思います。
昼寝には下記2つのホルモンが関係しています。
- コルチゾール
- グレリン
二つともあまり聞きなれないな、という方が多いかもしれませんね。
コルチゾールにはストレスホルモンと言われていて、このホルモンの数値が高くなると、体脂肪の蓄積を活性化させてしまうという厄介な働きを持っています。
そして二つ目のグレリン。
このグレリンには、疲れているときに空腹感を促進させる働きがあります。
これもまた厄介ですよね。
要は疲れているときにはこのグレリンが分泌されて、食欲を増進=過食を引き起こしやすくなるということです。
そこで上記のような状態を防ぐことにおすすめなのが、昼寝になります。
昼寝をすることによって、この2種類のホルモン分泌を抑えることができ、さらにそれを続けていくことによって、痩せやすい体質になるわけです。
これが昼寝による痩せやすい体質づくりのメカニズムになります。
昼寝の時間や目安は?
メカニズムが分かったところで、次に昼寝の時間や目安について見ていきましょう。
人間の睡眠には、浅い眠りと深い眠りの2種類を交互に繰り返しながら睡眠をとっています。
昼寝の場合は、10分~30分未満が適した昼寝と言われており、10分~30分と幅があるのは、人それぞれ寝つきの差や、睡眠の質に差があるからです。
なので、間をとって20分前後を目安に昼寝をとって調整していくのが良いでしょう。
昼寝をすると身体がだるくなるからしないといった方もいますが、そんな方はもしかしたら、昼寝の時間を見直してみると良いかもしれませんね。
昼寝で気をつけたいポイント
昼寝で気を付けたいポイント
- するなら14時前に
- 一度の昼寝は60~90分程度に
より良い昼寝をするためには、いくつかのポイントがあるんです。
まずは寝る時間帯ですが、昼だったらいつでもいいというわけではありません。
14時以降の昼寝は、夜に起こる睡眠欲求を阻害してしまう恐れがあると言われているので、14時前の昼寝がおすすめです。
そして、中には昼休みが長いので、もっと長い時間昼寝して睡眠不足を補いたい方も多いのではないでしょうか。
そんな方には、60分~90分の昼寝がおすすめです。
というのも、先ほども少し触れましたが、睡眠は浅い眠りと深い眠りの周期を繰り返しています。
60分~90分の昼寝には深い眠りを利用して、睡眠不足を補ったり、機能回復の効果が期待できます。
なので、日ごろからの疲労回復の手助けには、こういった長い時間の昼寝も効果的ということですね。
食べてすぐ寝ると太ると言われる理由
昔からよく言われている「食べてすぐ寝ると牛になる」というフレーズ。
皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
実はこれは、太るといった意味合いではなく、子供をしつけるときに使われていた言葉だと言われています。
牛には食べたあと寝る習性があるらしく、それを例えに、食べた後にすぐ寝ると行儀が悪いのでいましめに、この言葉を使ったそうです。
この言葉だけ聞くと、つい食べた後すぐに寝ると太るんじゃないかと勘違いしちゃいますよね。
寝るのは間違い、横になるが正解だった
では実際に食べた後すぐ寝ると太るのでしょうか?
答えはYESです。
食後に寝てしまうと、身体が休もうとして食べた物の消化機能が著しく低下します。
そうすることにより、食べたものが体内に蓄積されやすくなり、太りやすくなってしまうんですね。
なので、食べてすぐ寝るのはNGです。
ただ、食べたあとに横になるのは逆に消化を助けてくれるので、そういう意味ではおすすめです。
寝るのではなく、横になるが正解なんですね。
効果的な横のなり方
横になるにも効果的な方向というものがあるので、ご紹介しますね。
内臓の構造上、一般的に胃の出口は右側にあります。
ですので、右側を下にして横になると、消化された食べ物の流れが良くなって効果的です。
では、逆に左側を下にして横になるとどうなるのかというと、胃の出口が上になってしまうので、当然食べた物の流れが悪くなります。
その結果、消化が滞りやすくなるため、消化不良を起こしたり、胃もたれをしたり、そして胸やけを引き起こす原因にもなるので注意が必要です。
ただ、逆流性食道炎の方は、左側を下にして横になることによって、胃酸が食道に戻りづらくなります。
なので、こういった症状でお悩みの方は、一度試してみるといいかもしれませんね。
まとめ
今回は、昼寝で痩せやすい体質になる方法や、食べてすぐ寝ると本当に太るのか?の二本立てでお伝えしてきました。
昼寝をすることによって二つのホルモンの分泌を抑えることができ、それを続けることによって、痩せやすい体質を作っていくということです。
そして、昼寝をとるにも14時前までがベストで、時間は約20分前後、場合によっては60分~90分も効果的ということでした。
食べてすぐ寝ると太る? に関しては、実際寝てしまうと太ることは事実です。
寝るのではなく、横になるが正解で、姿勢は基本的に右側を下にするのが推奨ということでしたね。
今まで昼寝を敬遠されていた方や、昼寝をするとだるくなっちゃうんだよね、といった方もこういったことを踏まえ、試してみてはどうでしょうか?
仕事の効率が上がったり、ダイエット効果も期待できちゃうかもしれませんよ。
これからもより快適な生活を送っていけたらいいですね。
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