ぎっくり腰を経験したことはあるでしょうか?
経験したことが無い方には中々辛さが分からないと思うのですが、その場で動けなくなってしまうほどすごく痛いんですよね…
私も2度経験したことがあるのですが、色々と私生活に支障が出るので本当に困ります。
朝起床するのも一苦労ですし、洗顔することも満足にできないですから…
こういった辛い症状、状態からなるべく早く回復するためには、やはり最初の処置がその後の状態を左右させます。
そこで今回は、ぎっくり腰になってしまった時にどうすればいいのか?そして、ぎっくり腰にならないようにするためにはどうしたらいいのか?をお話していきましょう。
この記事の目次
ぎっくり腰ってそもそも何?
腰に過度なストレスがかかることで痛みが発生し、動けなくなるほどの痛みを伴うものの、比較的短期間(全治1~2週間ほど)で治る急性の腰痛のことを言います。
正式名称が「急性腰痛症」と言い、別名は「魔女の一撃」という名称なので、ギックリ腰を経験したことが無い方でもかなり痛いというのはイメージがつくのではないでしょうか。
具体的には、以下の症状や状態を満たすものがぎっくり腰になります。
・突然起こってしまう腰の痛み
・しびれや麻痺などは見られない
・レントゲンやMRI等で異常が見られない
・動作で痛みが悪化(安静時痛は無し)する
・短期間(全治1週間~2週間ほど)で治る
要するに突然痛みが発症するものの、特にこれといった異常所見は見られなく、安静時は痛みが無い比較的短期間で治る腰の痛みと言えます。
どのような症状なの?
ぎっくり腰になってしまった直後は、その痛みから動くこともできなければ姿勢を変えることも困難になります。(※軽度のぎっくり腰であれば、そこまでひどい状態になりません)
受傷した日よりも2日目、3日目の方が痛みがひどくなることが傾向的に多いです。
腰が抜ける感じで腰に力が入らなく、立ち上がる際は何かにつかまらないと立ち上がれませんし、腰を曲げるのも恐る恐るになって何をするにも痛みを伴って時間がかかってしまいます。
また、仰向けで脚を伸ばして寝ようとすると腰に力が集中してしまい、痛みから寝ることが難しく、膝を曲げないと仰向けで寝ることができません。
どうするとなるの?
ぎっくり腰になる年代は若い方~高齢者まで幅広く、どの年代の方でも起こります。
ぎっくり腰になってしまう原因は様々で、原因の中には意外なものまであるんですよ。
・くしゃみをした時
・落ちている物を拾おうとした時
・重い物を持ち上げようとした時
・座っている状態から立ち上がろうとした時
など。
”重い物をを持ち上げようとした時”というのは、原因として考えられると思いますが、その他の原因は意外ではないでしょうか?こういったふとした瞬間に起こる意外な原因は、姿勢のゆがみ、腰回りの筋力や柔軟性の低下、スポーツや仕事による腰への負担が関係しています。
ですので運動を十分にしている若い方でも、腰に疲労が溜まっていればギックリ腰になりやすい状態になりますし、高齢になるにつれて姿勢がゆがんできたり、腰回りの筋力や柔軟性が低下すればぎっくり腰になりやすい状態になってしまうのです。
つまり、若い・若くないにかかわらず、腰の状態次第で腰に過度なストレスがかかることで、誰でもぎっくり腰になる可能性があるということですね。
ぎっくり腰になってしまったらどうすればいいの?
冒頭でもお話しましたが、ぎっくり腰になってしまった場合は最初の処置がその後の症状を左右させます。
間違った判断や処置をしてしまうと余計にひどくなりますし、その後は慢性腰痛になってしまいますので注意が必要です。
これから応急処置とその後の日常生活で気を付けて頂きたいことをお話するので、ぜひ覚えておいて下さい。
応急処置に関して
まずは安静です。
痛みと炎症がある時に動いてしまうと、炎症を助長してしまって痛みが強くなり、治りが遅くなります。
そしてアイシングも重要です。
ギックリ腰を起こした直後は炎症が出ている状態ですので、必ずアイシングをして冷やしましょう。
温めてしまうと、火に油を注ぐことになってしまって痛みが余計にひどくなります。
捻挫や肉離れとは違うので、特に腰が腫れていたり赤くなっていたりする異常はほとんど見られませんが、筋肉や靭帯などには炎症が起こっています。
それから圧迫も重要です。
コルセットや骨盤ベルトを装着して圧迫固定をすることで、腰回りの筋肉や靭帯などがサポートされて痛みが緩和されます。
日常生活で気を付けること
ぎっくり腰になってしまった時に、日常生活で注意しなければならないことをいくつか挙げておきます。
・コルセットや骨盤ベルトをずっと装着しない
コルセットや骨盤ベルトを身に着けると、腰回りの筋肉や靭帯がサポートされるので痛みが和らぎますが、就寝時や日中で動かない時は身に着けないようにしましょう。
長時間身に着けたままにすると、腰の筋肉が弱くなってしまって再発につながります。
・マッサージはしない
痛みを緩和しようとしてマッサージを受けてしまうと、余計に痛みがひどくなることが多いですので、痛みが和らぐまでは刺激をしないようにして下さい。
・お風呂
一般的には、お風呂に浸かって温まると筋肉の張りや痛みが和らぎますが、それは慢性的な症状に対してです。
ぎっくり腰は急性的なものですので、患部を温めないようにシャワーにしておきましょう。
※数日経過してからであればお風呂に浸かって温まっても問題ありません
・寝る姿勢
膝を90度くらい曲げて寝る姿勢が腰に負担がかかりませんので、膝の下に布団を丸めて入れてあげるといいでしょう。
・安静にしすぎない
ぎっくり腰になってしまった日から数日は安静が必要ですが、その後は痛みが多少あっても普段通りの日常生活を送ることを心がけて下さい。
安静にばかりしていると、筋力が低下するばかりか筋肉が硬くなって柔軟性も無くなり、再発につながります。
癖になるって本当?
ほとんどの場合1週間~2週間もあれば回復していくのですが、治りかけの状況で再発することがよくあります。
再発する原因は、同様に落ちている物を拾おうとした時やくしゃみをした時などのふとした瞬間です。
そもそも、ふとした瞬間にぎっくり腰が起こってしまうのは、身体の状態が非常に関係しているのですが、運動不足による身体の柔軟性の低下や、筋力の低下が最大の原因になります。
特に高齢の方になると、腰を支える筋肉や靭帯の柔軟性が無くなるとともに筋力の低下が顕著なので、ぎっくり腰になりやすい体質だと言えます。
癖にならないようにするためには?
普段から筋トレやストレッチを行って筋力や柔軟性の低下が起こらないようにし、日常生活での行動や姿勢に気を付けることが再発を防ぐにあたって重要です。
日常生活で具体的に気を付ける行動としては、落ちている物を前かがみで拾うのではなく、膝を曲げることでしゃがんで拾うと腰にストレスがかからなくていいでしょう。
また、荷物などを持ち上げたり運ぶ際は、痛みが無くてもコルセットや骨盤ベルトを装着することが大事です。
腰に過度なストレスがかからなくて済みます。
そして腹筋や背筋の筋トレをしつつ、十分なストレッチをして筋肉を柔軟にしておくことで腰の負担を分散させることができます。
まとめ
ぎっくり腰の主な原因は、ふとした瞬間に腰に過度なストレスがかかることで起こるということでしたね。
高齢になるにつれて姿勢が歪んだり、運動不足で筋肉の柔軟性や筋力が低下することでぎっくり腰になりやすい状態になるで、普段から
ストレッチや適度な運動をするように心がけましょう。
受傷後数日は炎症があるため、お風呂などで温めてしまうと全くの逆効果になるので、氷のうなどで冷やすようにして下さいね。
基本的には長くても2週間ほどで治りますが、あまり回復が見られなかったり下半身に痛みやしびれなどの症状が見られる場合は、腰の椎間板ヘルニアによる症状が考えられます。
ぎっくり腰と一緒に合併している可能性がありますので、すぐに医療機関へ行きましょう。
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