冬は太りやすいと言われていますが、「気づいたらお腹にお肉が…」、「いつの間にこんなに体重が増えたの…」。
そういった経験がありませんか。
確かに寒いと動きたくなくなりますし、冬はクリスマスやお正月など色々とカロリーが高いものを食べる機会が増えますからね。
しかし、一年を通して冬は一番やせやすい時期というのをご存知でしょうか?
そこで今回は、冬がやせやすい秘密と、やせやすい状況作りに関してお話していきたいと思います。
まずは、冬の時期の私たちの体の仕組みをしっかり理解しておくことが重要ですので、それについてお話していきましょう。
この記事の目次
冬が一番やせやすい時期なのはなぜ?
冬の時期に運動をしても中々汗をかかないので、運動してもカロリーを消費した実感が無いと感じている方も多いのではないでしょうか?
しかし、冬は一番やせやすい時期になるので、1年の中で一番チャンスの時期だと言えます。
なぜなら私たちの体には、こういった理由があるからです。
冬がやせやすい理由
- 基礎代謝が一番高くなる
- 褐色脂肪細胞の存在
では、なぜ基礎代謝が一番高くなるのか、そして褐色脂肪細胞とは何なのかをお話しましょう。
一年を通して冬は基礎代謝が一番高くなる
基礎代謝とは、生きていく上で安静時に最低限必要となるエネルギーのことです。
この基礎代謝が、1日24時間の内で消費するカロリーの大部分になり、運動による消費カロリーよりも多くなります。
もちろん、同じ時間(例えば1時間)というスパンで考えれば運動によるカロリー消費の方が多くなりますが、24時間ずっと運動し続けることはできないので、1日のスパンで考えれば基礎代謝が消費カロリーの大部分を担っているわけです。
では、なぜ基礎代謝が冬の時期に一番高くなるのかというと、それは気温の低下とともに体温が下がらないように働くからです。
体温を維持するために体の中で熱を発生させることになるので、冬に基礎代謝が一番高くなるんですね。
では、一番熱い夏と一番寒い冬では、どのくらい基礎代謝に違いがあるのかというと、生活習慣によって違いはありますが、夏に比べて冬は最低でも10%は高くなるという統計が出ているんですよ。
言い換えると冬は、夏に比べて何もしなくても10%増しでやせやすい体になっているということになるので、結構違いがあると思いませんか?
脂肪を燃やす褐色脂肪細胞の存在
褐色脂肪細胞という言葉自体、初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか?
簡単に説明すると、この細胞は脂肪を燃やしてくれる細胞であり、主に私たちの体の肩甲骨や胸周辺に多くあります。
脂肪を燃やしてくれるわけですから、何ともいい働きをしてくれる細胞ですよね。
冬に私たちの体がやせやすくなる理由の1つにこの褐色脂肪細胞が関係しているわけですが、なぜならこの褐色細胞は寒冷刺激を受けると数が増えるからです。
そして褐色細胞自体のエネルギー消費量も増えるので、脂肪を燃やす量を結果的に増やしてくれます。
褐色細胞が寒冷刺激を受けると
- 数自体が増えて脂肪燃焼が増える
- エネルギー消費が増えて脂肪燃焼効率が上がる
こういった理由から冬はやせやすくなるわけですが、残念ながら褐色細胞は、40歳以降に著しく減ることが分かっています。
中年になると太りやすいのは、この褐色細胞が減ってしまうことが原因の1つになっているわけですね。
生まれた頃は非常にたくさんあるのですが、何とも残念だと言えます。
代謝は自分の意志で上げることができる
冬がやせやすい理由をお話してきましたが、さらによりやせやすい状況を作ることが可能です。
それは自分の意志で代謝を上げることになるのですが、食事と筋トレによってアプローチすることができます。
代謝を自分の意志で上げる方法
- 食事
- 筋トレ
残念ながら褐色細胞を自分の意思で増やしたりすることはできないので、代謝の方を最大限上げるということになります。
今回は食事で代謝を上げることに関してお話していきますので、筋トレに関しては下の記事(下半身を中心にした筋トレ)を参照下さい。
代謝のサイクルと4つの系統の食材
食事で基礎代謝を上げるつまり熱を発生させるためには、バランスのいい食事をして代謝のサイクル(着火→循環→吸収→燃焼)を効率よく回す必要があります。
代謝のサイクルを効率よく回す食材の4つの系統
- 着火系
- 循環系
- 吸収系
- 燃焼系
それでは、それぞれ見ていきましょう。
・着火系の食材
カロリーを燃やす起爆剤となるもので、主に炭水化物(米、麺類、芋類など)になります。
・循環系の食材
栄養素を効率よく代謝、循環させるもので、ビタミンやミネラル、オメガ3系脂肪酸を豊富に含む食材になります。
主に青魚や野菜、果物、ナッツ類が該当します。
・吸収系の食材
腸を整え、吸収や排せつの働きを高めるもので、主に乳製品や大豆製品などが該当します。
・燃焼系の食材
栄養素が代謝される時に熱を発生させ、主に肉類やお茶のカテキンが該当します。
代謝を上げる食べ方
食材や代謝の系統が分かったところで、次に食事の仕方についてもお話しておきたいと思います。
食事をするにあたり、以下の3つを意識して毎日の食事を意識してみて下さい。
代謝を上げる食べ方のポイント
- 最初の食事は炭水化物とビタミンをしっかり摂取
- たんぱく質を補う
- 規則正しく3食同じ時間に
炭水化物は即効性のエネルギーになるので、一日の始まりに摂取するといいでしょう。
そしてビタミン類も一緒に摂取することで代謝をサポートしてくれますので、ぜひ合わせて食べるようにして下さい。
それから不規則な時間に食事をすると体が脂肪を溜めやすい状態になってしまうので、規則正しく3食同じ時間に食べるのも重要なことですね。
まとめ
今回は冬が一番やせやすい理由と、体の特徴に関してお話してきました。
寒いと動いても中々汗が出ないので、カロリーを消費した感じがしないかもしれませんが、基礎代謝に関しては10%も冬の方が高くなりますし、褐色細胞の数やエネルギーの消費量も増えますので、冬はやせやすい状況だと言えます。
また、意識的に代謝を上げることも食事でできるので、さらにやせやすい状況も作れることをお話しましたね。
食事のメニューと食べ方を意識すれば、代謝のサイクルをアップさせることができるので、こちらも意識してみて下さい。
寒い冬はチャンスですので、ぜひダイエットを習慣化できるように心がけてみましょう。
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