冬になると空気が乾燥しますよね。
静電気で痛い思いをする、肌がカサカサするなど、乾燥ならではの悩みが多くなる時期で困ったものです。
加湿器などで湿度を上げて対策されている方も多いと思いますが、どのくらいの湿度がいいのかご存知でしょうか?
湿度計が無いと中々湿度を判断できませんし、そもそも湿度計があっても、適した湿度が実際のところどのくらいなのかわかりませんよね。
実は湿度計が無くても、家にあるもので誰でも簡単に湿度をチェックすることができるんですよ。
そこで今回は、湿度の簡易チェック方法や、適した湿度の割合についてお話したいと思います。
この記事の目次
乾燥していると体にこんな危険が
乾燥している時期は、ご存知の通り体に痛みやかゆみなど色々な症状が目立つようになります。
車に乗る時や人と接触する時など、静電気で痛い思いをした経験が誰でもあるはずです。
静電気で痛い思いをするのは一瞬なのでまだいいですが、体調を崩したり体の異変を感じることになってしてしまうのは困りますよね。
- インフルエンザや風邪
- 肌荒れ
- 頭皮や髪の毛のトラブル
インフルエンザ・風邪になりやすい
寒くて乾燥している状況下はウイルスが好む状態になるため、インフルエンザや風邪が猛威を振るいます。
ですので、温度と湿度を高く保つことがインフルエンザや風邪の予防になるわけです。
具体的には温度が20℃以上、湿度が50%以上になるとウイルスが減るので、感染力を著しく低下させることができます。
インフルエンザに感染するリスクを下げるためにも、室内の湿度や温度を意識するようにしてみて下さい。
その他にも予防接種をしたり、うがい手洗いをマメにすることで予防を強めることができるので、併せて行うようにしましょう。
肌荒れの原因
意識して肌の手入れをしていても、肌がカサカサしたり粉を吹いてしまったり、乾燥がひどくなるとひび割れしてしまうこともありますよね。
この主な原因になるのが肌の水分の減少なので、湿度は少々高めにしておきましょう。
ちなみに、肌にとって理想的な湿度は約60%だと言われています。
しかし、乾燥肌をしっかり防ぐには、水分と皮脂の双方が整っている必要があるので、湿度だけをきにしていても完全な対策にはなりません。
そのため、化粧水や自分の肌の状態にあった保湿クリームなどを付け、その他にも食を見直したりサプリを摂取したりすることが望ましいと言えます。
頭皮・髪の毛のトラブル
頭がかゆくなったり、ふけが出やすくなるのも悩ましい症状の1つではないでしょうか。
これは、頭皮の皮脂によって守られている水分が乾燥することで頭皮から蒸発してしまい、その結果かゆみやふけとして症状が出てしまいます。
その状態を放置していると、抜け毛につながってしまうので注意が必要です。
シャンプーを変える、ドライヤーをかける時間を短くする、保湿用ローションを使用するなどして対策しましょう。
お金をかけずにできる室内の湿度の簡易チェック方法
ここまでインフルエンザや肌に関して湿度の目安をお話してきましたが、湿度を確認するためには、家に湿度計が無い方であれば「湿度計を買わないとダメ?」と、思ってしまいますよね。
しかし、どの家庭にでもある物で非常に簡単に部屋の湿度を確認する方法があるので、ご紹介しておきましょう。
その方法と言うのが、グラスか金属のコップを用意して氷水を入れ、水滴が付くまでの時間を確かめる方法です。
部屋が乾燥しているほどグラスや金属のコップに水滴が付くまで時間がかかり、逆に湿度が高いほど水滴が付くまで時間がかかりません。
湿度と結露までの時間の目安
- 結露までの時間が約8分→部屋の湿度は約30%
- 結露までの時間が約5分→部屋の湿度は約40%
- 結露までの時間が約2分→部屋の湿度は約50%
- 結露までの時間が約1分→部屋の湿度は約60%
- 結露までの時間が約30秒→部屋の湿度は約70%
この方法であればどのご家庭でも簡単に湿度の目安を確認できますので、湿度計をお持ちでない場合は試してみて下さい。
乾燥しない暖房器って?
乾燥から身を守るには暖房器具がカギになりますので、対策をしておきたいところです。
暖房器具には、エアコンや床暖、ファンヒーターなど色々ありますが、統計的にはエアコンが一番使用されているようです。
しかし、エアコンは特に部屋を乾燥させてしまう家電なので、湿度を保つうえではお勧めしません。
では、乾燥しづらく室内を暖めることができるものは?というと、いくつかあるのでご紹介しておきましょう。
- 石油ストーブ
- ガスファンヒーター
- オイルヒーター
石油ファンヒーター
石油は、燃やすことで熱と炭酸ガス、そして水に変わるので加湿効果があります。
灯油を1ℓ燃やすことで1ℓの水分がでるので、気密性の高い部屋で使用すれば窓が結露するほど加湿効果があるんですよ。
乾燥対策としての効果は絶大ですね。
しかし、定期的に換気をしないと一酸化炭素中毒になる危険性があるので、定期的に窓を開けるなどして換気をすることを忘れないようにしましょう。
ガスファンヒーター
ガスも石油同様、燃やすことで熱と水分が発生します。
ガスファンヒーターを1時間程度使用すると、約10%湿度が上昇するので、こちらも加湿効果はあります。
また、ガスファンヒーターは室内を暖める即効性が高いので、乾燥させずに室内をすぐ暖めたい方にお勧めの暖房器具ではないでしょうか。
オイルヒーター
オイルヒーターは電気ストーブの一種で、ガスファンヒーターやエアコンとは違い、暖かい風を出さずに室内を暖める暖房器具です。
そのため、ほこりを巻き上げることも無く、また火傷をする危険も無いので、小さいお子さんがいる家庭でも安心して使用できるメリットがあります。
その反面、室内が暖まるまで時間がかかってしまうデメリットはあります。
高すぎる湿度は危険
ここまで湿度をある程度保つことが重要であり、望ましい湿度や暖房器具などについてお話してきましたが、必要以上に湿度が高くなってしまうと、カビの繁殖という問題が出てきてしまうので注意が必要です。
ですので、マメに湿度を確認して換気をすることを忘れないで下さいね。
ちなみに、カビが繁殖しやすい湿度はどのくらいなのかと言うと、、、65%以上です。
特に75%以上になると、カビが生える速度が速くなります。
湿度とカビ繁殖の関係
- 湿度65%~75%→数か月でカビ発生
- 湿度75%~90%→カビの発生が加速
- 湿度90以上→数日でカビ発生
まとめ
今回は乾燥に関することで色々お話してきました。
適切な湿度を保っておけば予防にもなりますし、嫌な思いをすることも少なくできると思いますので、適切な湿度を意識してみて下さい。
湿度のバランスを保つのが難しいかもしれませんが、加湿とマメの換気を意識し、乾燥する冬を健康に乗り切りましょう。
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