風邪をひきやすい時期になってきました。
インフルエンザの予防接種を受けた方も多いのではないでしょうか?
今回は、寒い時期に風邪予防に役立つ「きのこ」のお話です。
「え?きのこ?」と思う方も多いかもしれませんね。
実はきのこがたくさん入った「きのこ鍋」を食べるだけでも十分に風邪予防に役立つのです。
今回は、きのこの中にある風邪予防に役立つ栄養素の紹介です。
ぜひ寒い時期、風邪予防にお役立てください。
この記事の目次
きのこには免疫力を高める栄養素がたくさん
きのこが風邪予防に良い理由は、きのこにはビタミンやミネラルといった栄養素がたくさん入っているからです。
ここでは、きのこの風邪予防に効果的だといわれるビタミンやミネラル紹介します。
きのこに多い栄養素ビタミンD
きくらげや干しシイタケに多く含まれるのがビタミンDです。
ビタミンDは日光に当たることでも生成されるビタミンですが、冬場は厚着をしたり、そもそも外に出る機会が少なくなったりと日光に当たる時間が短くなります。
そのため、冬場では食材から多くとりたい栄養素なのです。
そんなビタミンDですが、きのこには多く含まれています。
最近の研究では、ビタミンDをたくさんとっている人ほどインフルエンザにかかりにくいという結果も出ています。
風邪予防と合わせてインフルエンザ予防にも役立つ栄養素ですね。
さきほど紹介したきくらげや干しシイタケは、特にビタミンDが多いため意識して食べたい食材といえます。
きのこに多い栄養素ビタミンB群
ビタミンB群も風邪予防には効果的ですが、きのこにはこのビタミンB群も豊富に含まれています。
風邪薬の中にはビタミンB1やビタミンB2が含まれているものもありますが、これらのビタミンは痛んだ粘膜を修復する作用があるからです。
きのこにはB1やB2の他にもビタミンB6が含まれています。
このビタミンB6も風邪予防に効果的な栄養素です。
風邪予防に役立つビタミンB群も、きのこには多く含まれているのです。
知られざるきのこパワーβグルカンも風邪予防
βグルカンとは聞きなれない言葉かと思います。名前は似ていますが、βカロチンとは全く異なる栄養素です。
βグルカンは食物繊維の一つで、きのこに含まれている栄養素です。
βグルカンは腸内で直接免疫機能に働きかけて免疫力を高めてくれる働きがあります。
人間の免疫機能の約7割は腸内にあると言われていますので、とても効果が期待できますね。
また、食物繊維であるために腸内環境を整えることもできます。
腸内環境が整うことで他の栄養素の吸収も良くなり、便秘の解消も期待できます。
きのこは抗がん作用もある
先ほど紹介したβグルカンの種類の中にはレンチナンという成分があります。
このレンチナンは、抗がん剤として使用されている栄養素で、がん細胞と戦う体内の細胞「NK(ナチュラルキラー)細胞」を活性化させる働きが認められています。
また、がん細胞そのものを抑制する働きも確認されているため、きのこは抗がん作用の食材としてもとても活躍してくれます。
このレンチナンというβグルカンは、シイタケに多く含まれているものです。
きのこを食べる中で、シイタケもしっかり食べるようにしましょう。
おすすめきのこの食べ方
きのこは、みそ汁や炒め物など様々な料理に使うことができるため、意識して多く食べることはそんなに難しくはないと思いますが、ここでおすすめの食べ方を紹介します。
油と一緒に食べたい
ビタミンDは風邪予防に効果的ですが、体内で吸収するには油が必要になります。
もちろん油は高カロリーです。摂りすぎはカロリーオーバーになりますので、注意しましょう。
そこで、おすすめなのが炒め物としてきのこを食べる方法です。
野菜炒めなどにいつもより多くのきのこを入れて油で炒めて食べてみましょう。
これだけで油と一緒にきのこを食べることができるため、ビタミンDの吸収は良くなることでしょう。
鍋にきのこを入れてたくさん食べる
冬の時期ならどのご家庭でも鍋料理をすると思います。
この鍋にいつもより多くの量と種類のきのこを入れて食べてしまいましょう。
「きのこ鍋」というレシピもあるようですが、いつもの鍋料理でもまったく問題ありません。
これだけで、たくさんのきのこを食べることができるため風邪予防につながります。
まとめ
きのこの持つ風邪予防効果についてお話しました。
ビタミンB群やビタミンD、それに加えてβグルカンという食物繊維、それらが風邪予防に効果的です。
また、βグルカンには抗がん作用もあることが分かっています。
きのこは、様々な料理に使うことができ、たくさん食べることができるため、冬の季節は特に多く食べるように意識して風邪予防に役立てましょう。
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