ここではチョコレートの健康効果についてお話します。チョコレートは「食べると太る」「虫歯になりやすい」というイメージを持つ方も多くいるでしょう。しかし、チョコレートはものによっては高血圧予防や便秘の改善などに効果的だということが分かっております。
それはチョコレートに含まれるカカオポリフェノールなどの健康成分のおかげなのです。特にカカオポリフェノールをたくさん含むビターチョコレートは健康効果が期待です。この記事では、そんなチョコレートの知られざる健康効果を皆さんと一緒に学んでいきたいと思います。
この記事の目次
チョコレートには高血圧予防効果も?
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現在さまざまなメディアで取り上げられてほとんどの方が知っている生活習慣病。生活習慣病とは、高血圧症、高脂血症、糖尿病、虚血性心疾患の4つの疾病を指します。チョコレートはその中でも高血圧症の予防に効果的だという研究結果が出ています。
血圧は低すぎても良くはありませんが、高くなることはかなり問題です。高血圧症がさまざまな合併症を引き起こして他の病気にかかるリスクも高くなります。基本的に高血圧とは血管が詰まって細くなり、血圧が上昇することで起こります。そこでカカオポリフェノールを含むチョコレートを摂取することで、高血圧の人の血圧を下げることが分かりました。
カカオポリフェノールは血管の中で働く優れ者
チョコレートにはカカオポリフェノールというポリフェノールの一種が含まれています。このカカオポリフェノールは小腸で吸収されて血管の中に取り込まれます。血管の中でカカオポリフェノールは赤血球が通りやすくなるように働いてくれるのです。
具体的な働きは、高血圧の原因の一つに血管の炎症が挙げられます。血管が炎症を起こすと血管の中が狭くなり、赤血球などが詰まりやすくなるのです。ここでカカオポリフェノールは炎症を抑え、血管を正常な状態に戻してくれます。結果として高血圧症の予防が期待できるというわけです。
高血圧症予防効果が期待できるチョコレートとは?
高血圧症の予防効果を発揮するためにはカカオポリフェノールをより多く摂取する必要があります。そのため、カカオ分70%以上の「ビターチョコレート」を食べる必要があります。
通常のミルクチョコレートやホワイトチョコレートでは高血圧症予防の効果は期待できないとされておりますので、カカオ分の多いチョコレートを選ぶようにしましょう。
高血圧だけじゃない!?動脈硬化にも強いチョコレート
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先程、血圧を下げるという期待があると紹介したチョコレート(ビターチョコレート)ですが、ビターチョコレートの効果はそれだけではありません。チョコレートは血圧を下げるだけではなく、血管の柔軟性を高める効果も期待されています。ビターチョコレートには抗酸化成分である多量のポリフェノールのほかに、カテキンやエピカテキン、食物繊維などの栄養素がが多く含まれている食品です。
そして、この栄養素の多くは腸内で善玉菌のエサとなります。そのため、ビターチョコレートを食べることで腸内の善玉菌が増殖して消化機能を強化してくれます。注目なのが食物繊維です。食物繊維は善玉菌によって腸内で発酵し、抗炎症作用を持つ成分に分解されることになります。
この抗炎症作用を持つ成分は腸内で吸収されやすくなり、血管に入ります。この成分が血管に入ると心血管組織の炎症を抑えたり、動脈硬化の予防や改善にも効果が期待できるといわれているのです。今までは動脈硬化を起こした血管は二度と戻らないといわれてきましたが、現在では動脈硬化はある程度改善することが分かっております。ビターチョコレートは動脈硬化を改善できる手段の一つとして期待されているのです。
ビターチョコレートは高血圧症の予防だけなく、動脈硬化を改善して心筋梗塞の予防にも効果が期待できます。さらに、善玉菌となるビフィズス菌や乳酸菌を含むものと一緒に、ビターチョコレートを食べることで効果アップをできると言われております。
日本人の大敵!便秘にも強いチョコレート
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日本人には便秘を多いと言われていて、女性の場合には実に7割の方が便秘持ちだそうです。便秘は健康にも良くありませんし、イライラや不快感などの精神面や下腹部の張りや腹痛などの身体的にも悪影響を及ぼしています。そんな便秘改善にもチョコレートは効果的だといわれています。
チョコレートには、有名な成分でこの記事でも紹介したカカオポリフェノールの他にカカオプロテインというたんぱく質の一種が含まれています。このカカオプロテインは便秘解消に効果的な成分です。
便の量を増やして便秘解消?
カカオプロテインの中には消化吸収されずに大腸まで届くものもあります。この消化吸収されないたんぱく質は大腸で便の量を大きくする働きをしてくれるのです。
便秘の原因の一つに「食べる量が少ないこと」が挙げられます。特に女性のダイエット志向は食べる量を極端に減らしてしまう傾向にあり、便秘になる傾向が強いです。
ここでカカオプロテインが便の量を増やすことで、お通じが良くなり便秘解消に効果的に働いてくれるのです。食事制限を行い便秘気味だという方は、ぜひカカオプロテインを試してみてください。もちろんチョコレートですので食べ過ぎはカロリーオーバーになりますので注意しましょう。
まとめ
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このように、チョコレートは私たちが思っているほど体に悪くはないのです。逆に意外と健康にしてくれるパワーを秘めているのです。しかしだからと言って、思う存分食べても大丈夫ということではありません。
抗酸化作用をはじめ、いくつか健康に嬉しい効果を期待できる一方、チョコレートは紛れもなく高脂肪・高カロリー食品。いつでも好きなだけ食べていいというものではありません。チョコレートの量は1日50g以内、できれば25g位が理想的です。
また抗酸化作用があるポリフェノールですが効果は食べてから数時間あるので1日にまとめて食べるのではなく、分けて食べるのがポイントです。特にダイエットを考えている場合には食欲のある人は食前に、食事の量を減らしたいときは食べ終わった後に食べるのがおすすめです。そのため、食べるタイミングや量を考えてうまくチョコレートを食べることが健康のカギになるかもしれませんね。
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